わんぱくクラブ三軒茶屋施設長_Mさん


松香 成紀(まつか なるき)
わんぱくクラブ三軒茶屋 管理者・児童発達支援管理責任者

1 仕事内容は?

学齢児の放課後活動の場である放課後等デイサービス事業所の施設長をやっています。子ども達(以降、メンバー)と一緒に遊ぶのはもちろん、発達段階に応じて、メンバーのできることを伸ばし、難しい部分はサポートしています。
小学1年生~高校3年生と幅広い年齢層のメンバーが在籍しています。年下のメンバーが年上のメンバーの活動に取り組む姿勢に憧れたり、困っている年下のメンバーに年上のメンバーが手を差し伸べたり、同年代のメンバーをライバルと意識していたり、わんぱくクラブだからこそできる人間関係の深みも大切にしながら、日々メンバーと向き合っています。
施設長(管理者)という立場としては・・・

○保護者との面談や連絡調整行っています。

4月から三軒茶屋の施設長になったばかりですが、まずは保護者の思いやねがいを聞いて、関係機関とも連携しながら、メンバーの成長を一緒に支えていきたいと思っています。

○スタッフのシフト調整など勤務の管理を行っています。

20代~50代、福祉経験者から未経験者まで勤務しています。得意なことを存分に発揮してもらえるよう、また苦手とする部分はフォローしつつ、困難なことがあっても乗り越えられるように、現場では指導・助言をしています。
 

2 施設長として大切にしていることは?

施設長の役割は「現場の潤滑剤」だと私は思っています。集団になると、スタッフ同士でも意見や考え方の相違は必ずあります。それぞれの思いに正解・不正解というものはないので、双方の思いを受け止めつつ、私なりの意見を伝えるようにしています。メンバー同士のもめごとについては、双方の思いを受け止めつつも、できるだけメンバー同士で解決できるようにしています。時にはどうすればよかったかを一緒に考えたり、言葉での表現が難しいメンバーの思いを代弁するなどのサポートはしますが、大人が介入しすぎないように気をつけています。
また、「大きな柱」であることも意識しています。大きな集団になればなるほど、一つの方向に向かって進むことが難しくなります。それぞれの思いや考えの違いは受け止めつつも、大きくずれてしまうことのないように気を付けています。わんぱくクラブとしての本質を見失うことがないよう、アルバイトスタッフも含めコミュニケーションを大切にしつつ、ドンと構えていられるよう心掛けています。
 

3 なぜわんぱくに入職を決めたの?

もともとは、他のボランティア先で出会った先輩(わんぱくのアルバイトスタッフ)からの紹介で、アルバイトスタッフとして勤務を始めました。私自身に家族(息子)が増えること、わんぱくと掛け持ちしていた職場が消滅するというタイミングが重なったこともあり、アルバイトスタッフから職員になりました。一番の決め手は、「子ども達にとことん向き合う」というわんぱくらしい保育に魅力を感じたからだと思います。

4 現場の仕事の面白さ、醍醐味は?

集団活動になかなか参加できないメンバーがいる時、本人が好きなことを集団遊びに取り入れることで、自発的に活動に入ることができ、且つ楽しむ様子を目の当たりにした時はとても嬉しく思います。また、“こういう力が身についたらいいなぁ”と思いながら、初めてのチャレンジ企画を考え、実践し、予想以上にメンバーもスタッフも楽しむことができた時は、“もっとみんなと楽しみたい!”、“次はこうやろう!”という意欲が湧き上がってきます。失敗もしながら、周りのメンバーやスタッフがフォローや協力をしてくれるのは、とてもありがたいです。
 

5 今年度から理事になり思うことは?

いい意味で、理事になったからといって思うことがありません。(より責任感は強くなったと思います。)職員になってから、放デイや成人グループのひかり、生活支援や総務など色々な立場で働かせていただいたので、私が感じている各施設の長所は伸ばせるように、課題と思われることは解決できるようにフォローしていきたいと思います。